音楽学から世界をウォッチするブログ

音楽学を学んでいます。音楽に偏りまくった脳みそ、感性で前のめりに世界の勉強をします!マイブームは建築です!よろしくお願いします!

ウィルヘルム君

全く、「最近はどうだい」とか聞かれてもね、僕の言っていることを他人がどう解釈するかなんて、100通りすべてを予想することはできないにしろ、そこに誤解や怠惰が入り込んでしまうことなんて、安易に想像できる。僕が無を愛し、無のために生きているんだという告白をしたら、誰かは「なるほど、お化けにとりつかれた話をしているんだな」と思うだろうね。

 

そんな風にお化けの話の定で聞かれてしまったら、君、それはもうどんなにうまい刺身を食べさせようと舌が鉄板のように熱いのなら、焼き魚になるだろう、それと同じさ。無論、カント哲学とはそういう心配事そのものさ。

 

もう遅いんだ。瞬間に変色し、ずれて腐れてしまった「ほんとう」しかキャッチできなくて、昨日は泣いたよ。僕ら、好きとか心地良いとかより、その腐敗のキャッチボールを回避するためいつも一緒にいたんだ。指が動かなくなるのが怖くてハノンをだらだらさらったんだ。

 

でもね、君。無をくれた人間が今もどこかで生きていて、新鮮な花粉を運んでは誰かの新たなアイディアのきっかけとなっているなら、不思議な話だけど、無とその人間は同一人物ではないんだろうね。同一だと思い込む主観的客観性みたいなものは、文字通り僕の勝手でしかないんだもの。僕はおとなしくお化けにとりつかれるままがいいんだろうね。もちろん、その人間が何かを憎んだり、無意味に傷ついたりしないよう、願ったりはするけども。