音楽学から世界をウォッチするブログ

音楽学を学んでいます。音楽に偏りまくった脳みそ、感性で前のめりに世界の勉強をします!マイブームは建築です!よろしくお願いします!

梅雨の女生徒

 

家業を継ぎに田舎に帰ります、というお別れの挨拶を受け取ったのは葉桜の季節でした。その後も日々はさらさら流れます。なんの煩わしさもなければ、なんの楽しみもないのです。乱されることなく、思い通りに毎日が進みます。なんて理想的な日々。もう、一生、この生活を手放すもんですか。これを積み重ねれば、ああ、私きっと、偉い人になれるんだわ。

 

それなのに、今日新たに気づけたことなんて、ガソリンスタンドは灯油くさいってことくらいです。本当に私、何をしていたんでしょう。ぼうっとしていて、憐れな女。

 

急に寂しくなって、公園のゴミ箱の深い方に向かって王様の耳はロバの耳ーと叫びたくなりました。叫んだら叫んだで、また私、患うんでしょうけど。それ以前に、本当に叫んでみろと言われましたら、私、ゴミ箱の淵に手をかけることさえきっと出来ません。危ないこと、ばい菌がいっぱいな所、知らない人、それらに近づかないというルールは、善か悪か、喜か悲かとも考える必要も無いくらい絶対的ルールだと刷り込まれて育ったのですから。これを保守的と呼びますか?もしあなたがそう呼ぶなら、私が認識しているものより社会とはずっと、おめでたいものなんでしょうね。

 

しかし一つだけ胸を張って確信いたします。私が絶世の美女に生まれなかったこの社会は、本当に正しい。あなたが、ちょっとキザに、お嬢さんお茶でもいかがと(まあまあ安心して)誘えるこの社会は正しい。それだけは覚えておいて損は無いと思います。

 

あら、もう御茶ノ水です。ホームに降り立ったらきっと、もっとましな考え事ができるんでしょう。そうに違いありません。