音楽学から世界をウォッチするブログ

音楽学を学んでいます。音楽に偏りまくった脳みそ、感性で前のめりに世界の勉強をします!マイブームは建築です!よろしくお願いします!

戦記

ぽっかりしている

 

なにもかも気持ちよくて

なにもかも気持ち悪いような日が続いている

まりもちゃんにはこの生活が合っているのだろうとまりもちゃんは自負しているが、どうも、外見のワタ=クシは違和感を感じるようである。

 

 

2017年6月。

戦争も終盤に差し掛かり、荒んだ街の声は明らかに弱り果てている。配給の内容も惨めなもので、子供達は満足を忘れた。

 

戦いの先に、何があるのだろうか。

戦いと、「戦いを続ける」という戦いの二重の痛みを、未来の何が晴らしてくれようか。

 

今日も規則正しく並ぶ窓枠を揺らそうと、丸の内のオフィス街に爆弾が落とされた。

人々はそれぞれに痛みを追いながら、戦いを続ける。

 

歪な心のまりもちゃんは、それを見て、他人事にしか思えない心の貧しさに泣いている。ワタ=クシは、どうにかリアクションカードを埋めようと、電子辞書の言葉を写生している。

 

丸の内に落ちた爆弾は、そこそこの効力を発揮したが、直ぐに空気中に溶けた。人々の順応性の方が優ったのだ。束の間の勝利。不幸は、去年の夏も行っていない海に、静かに積み重なった。

 

まりもちゃんは爆弾の投下を自分の中で何度も再生して、やっと、泣いている。ワタ=クシは、今度は人々の順応性について大人が仰々しく綴った宝島社新書を読んで付箋を貼っている。

 

 

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