音楽学から世界をウォッチするブログ

音楽学を学んでいます。音楽に偏りまくった脳みそ、感性で前のめりに世界の勉強をします!マイブームは建築です!よろしくお願いします!

朝雨

あめが、灰色の空を刻む。

空を分断する営みは、冷たく、鋭い。

 

しかし、何が起きたんだろう。

 

ビニル傘に着陸したとたん、まあるく結んだ。水溜りに受け止められたとたん、輪になって響いた。

 

その夕、家へ帰ってあったかい布団で眠るんだ、と言う脳みそと歩く帰り道。わたしが、透明なえびになって空に溶けた途端。

 

愛とか死とか、全然気にならなくなった。

 

澄んだ空だった。

恐怖に耐えられない話

 

おそらく、人に姿を見られることが恐ろしいのではなく、人に姿を見られていると分かりながらそこに留まる時の、表情やら立ち振る舞いを見られることが恐ろしい。

 

いまとても、恐ろしい。

太宰治はよいぞ

ノートの落書き程度のことをネットに書いてさ。なんだい、亡き文豪の発掘ノートごっこのつもりかい。

 

とまあ。。。

 

時代だよね、、、

わけのわからない、文章めいたものをぴゃらぴゃらと、書いていると日が暮れていた。23歳。ぞっとする。

 

俗に言う「トカトントン」が聴こえてきて、サーっと潮が引き、吊られて血も引くんじゃないかと思ったよ。そんな都合の良いことは起こらず、脈だけが、反復を続けている。

 

いちにちめ。

あなたがずっと貴方らしく

6月の土曜日、わたしは中央線の最終電車に駆け込みました。終電に間に合ったことに安堵して呼吸を整えていると、隣の席の女の子がバイオリンケースを膝に抱え泣いているのに気付きました。真夜中の電車の窓は鏡みたいで、首を女の子の方に向けなくとも、身体の構造に従って顔を向くべき方向に向かせれば、窓にぼうっと女の子の泣き顔が浮かんでいるのをどうしても見てしまいます。女の子は淡いピンクのハンカチを鼻に押し付けながら、赤い目をして泣いていました。向かいの座席のサラリーマンも、チラチラとこちらを伺っています。確かここら辺に音楽大学があったなぁ。と思いながら、わたしは鞄をゴソゴソするふりをして窓から目を逸らしました。

 

音楽を辞めてから、悲しいことなんて1つも起こらなくなりました。吐き気がするほどの緊張や、眠れない程のプレッシャー、高級そうなスポットライトを浴びながら、白い鍵盤に震える指でしがみつく時間が、人生からなくなったのです。

 

わたしが音楽を続けていても、どうにもならなかったと思います。わたしがやらなくても良いことなのです。卑屈でもなんでもなく、音楽を演奏することが自分の使命だと思う人がこの世にはいるのですから、喜んで、その人々に任せておこうと心の底から晴れやかな気持ちで思っています。

 

しかし、音楽のある生活は、特別なものでした。シンガーソングライターの応援歌が自分のために書かれたような気分がしたものです。わたしの人生はドラマチックに見えました。

 

いまも音楽を続けていたら、わたしは音楽を手段に世界を表現できるまでに成長していたでしょうか。それとも、以前のように、音楽のある生活のやりがいを処理するのにいっぱいいっぱいで、ほんとうの音楽の意味など知る余裕もなく、上手い友人の演奏を素直に聞けない悲しい音大生だったのでしょうか。

 

バイオリンケースを抱えた女の子の涙は、いまの私が共感できっこない涙です。どうぞ、あまり落ち込まずに。頑張ってください。

 

 

北上野の花屋で多肉植物をみた。無性生殖の勝利みたいな、常時騎馬戦、みたいなすごいのをみた。緑は良い。部屋を片付けたら盆栽を飾るつもり。

 

壁とか、家電とか、緑の蔦に犯されてビショビショになればいいなとか思ってみる。いや、それはごめんだな、と撤回する。

 

アジサイが咲いている。隣の華奢な枝の木には赤い実がなっている。世界に色があることを、どうしようもなく実感する。

 

白黒の文字、白黒の楽譜の奥の色を見える人はいいな!

 

ポテトサラダを頼む。ビショビショのポテトサラダがでてきた。楽しいからまぁ美味しいけど今度出したら怒るぞ。

 

無駄。無駄がある。無駄の中に無駄がある。無駄の中の無駄に無駄がある。そして、一周回ると、意味が現れる。続けることは、まっすぐである必要はなくて、まぁそんなの無理で、でもまぁ続けることが大事だとおもう。

らんちぱっくの夢

 

カジキマグロに会いたい、名をば、カジキマグロ取りの翁といふ。

 

おやおや、カジキマグロ取りの翁や、まぁ、そう焦らず、ここへ、座りなさい。

 

そいやそいや、、、、

 

ドカン!(大きな音を立てて舞台上の背景が倒れ、草原の背景が宇宙の背景に変わる)

 

やれ!うれしや!我が君…

 

ゴゴゴゴゴゴ…!(地面だと思っていた足元が鯨の背だと気付く。地は自分の周りだけで、鯨は広大な海に浮かぶ)

 

あああ!!そんな!蓬莱の玉の枝を…!せめて!これだけは…

 

 

続く